
胃薬のおかげか、少しずつ、食べる気が戻ってきた。
そこで、朝ごはんを、前の量に戻してみることにした。停滞を抜けるには、やっぱり食べるしかない。そう思っていた。
でも、食べている途中で、無理になった。
胃が、受けつけない。それでも「食べなければ」と口に運んでいたら、出勤前の身支度をしている最中に、吐いてしまった。
食べるだけで吐いてしまう自分が、情けなかった。吐いてしまえば、気持ち悪さ自体はすっきりする。でも、その日の出勤の足取りは、いつも以上に重かった。
その日は、たまたま調子が悪かっただけだと思った。
でも、次の日も、食べている途中で吐いてしまった。
——ああ、自分は、食べることが苦手なんだ。
このとき、改めてそう思った。10年間、朝も昼も、ほとんど食べてこなかった。その体に、急にたくさん詰め込もうとしても、うまくいかない。考えてみれば、当たり前のことなのかもしれない。
以前の自分だったら、たぶん、ここでボディメイクごと諦めていたと思う。「やっぱり自分には向いていない」と理由をつけて、やめていた。
でも、今回は違った。
不思議と、自然にこう考えていた。「食べられないなら、その分、他のもので補えばいいんじゃないか」と。
食べるのは難しくても、飲むのは問題ない。だったら、カロリーの摂れる飲み物——たとえばミルクティーを、仕事中に飲むようにすればいい。気づけば、そんなふうに考えている自分がいた。
3ヶ月続けてきて、自分の気持ちが、少しずつ変わってきていたらしい。この時、それに気づいた。
考えてみれば、悪いことばかりでもなかった。
体重は停滞期で、増えていない。でも、トレーニングのほうは、重量も回数も、確実に上がっている。ダンベルプレスもダンベルフライも、10kgで12回を3セット。腕立ては、11回を4セット。始めた頃を思えば、明らかに筋力がついている。
この3ヶ月で、自分のことが、少しわかってきた。
強みは、記録を続けられること。弱みは、食事——特に、朝と昼。
全部を完璧にこなせたら、それが一番スムーズな道なんだと思う。でも、自分にはそれができない。
先生が前に言っていた「完璧じゃなくていい」の意味が、今になって、少しわかった気がした。
だったら、自分に合ったやり方、自分に合った進め方を、まず見つけること。それが、今の自分には一番大事な気がした。
今後どう進めていくかは、来週の先生とのセッションで、相談しながら決めていこうと思う。
食事については、腸活を続けながら、無理のない範囲で、食べられるときに食べる。足りない分は、飲み物で補う。まずは、それでいい。
この週のデータはこちら。
| 日付 | 体重(kg) | カロリー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 食物繊維(g) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2/16 | 52.4 | 2,202 | 119.5 | 46.0 | 331.9 | 9.0 |
| 2/17 | 52.3 | 1,564 | 87.9 | 33.5 | 233.0 | 6.9 |
| 2/18 | 52.8 | 1,960 | 97.3 | 46.2 | 298.0 | 10.9 |
| 2/19 | 52.4 | 1,953 | 118.0 | 30.5 | 309.4 | 10.7 |
| 2/20 | 52.4 | 1,648 | 109.8 | 18.6 | 261.4 | 6.7 |
| 2/21 | 52.5 | 1,685 | 89.3 | 20.2 | 285.9 | 6.3 |
| 2/22 | 52.6 | 1,782 | 102.6 | 31.1 | 275.5 | 6.7 |
| 週平均 | 52.5 | 1,828 | 103.5 | 32.3 | 285.0 | 8.2 |
先週末:52.4kg → 今週末:52.6kg(+0.2kg)
食べている途中で吐いてしまうような週で、カロリーもぐっと減った。それでも、体重はほんの少しだけ、増えていた。
食べるのが苦手でも、続けることはできる。
止まったままの体重の前で、それだけは、はっきりとわかった。
3ヶ月前の自分には、たぶん分からなかったことだ。



