第5話 「完璧にやらない」という戦略と、最初のトレーニング

増量日記

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食事の記録を1週間続けてみて、壁にぶつかった。

記録の”難しさ”の正体

朝と昼はわかりやすい。自分で用意するものだし、食材がシンプルだ。

問題は夜だった。

夜は妻が作ってくれた料理を食べる。どんぶりなら、ご飯は何グラムか。鶏肉は何グラムか。味噌汁の具は何か。サラダの内訳は。完璧に記録しようとすると、食事の前に検索と入力が始まってしまう。

ゲーム感覚で楽しんでいた記録が、だんだん重荷になりかけていた。

「少し低くてもいいじゃないか」

そこで考えた。

自分は増量したい。目標は体重を増やすことだ。だとすれば、記録が少し低めになったとしても、問題はないのではないか。実際より少なく記録されるなら、食べた量は記録より多い。増量目線では、むしろ安全側だ。

先生に相談した。「それ、いい考えだと思います」と言ってもらえた。

「痩せたいケースは逆で、少し多めに見積もるとバランスが取りやすいんです。自分の目標に合わせて考え方を変えるのは正しい」

完璧な記録より、続けられる記録を選ぶ。そう決めてから、また気が楽になった。完璧を求められていたら、続けられなかったと思う。

トレーニング開始の話

セッションでは、食事だけでなくトレーニングについても指示があった。

「まずは家でできる腕立てとスクワットをやってみましょう。自分がやれる回数を3セット」

週3回、1日おきに行う。理由も教えてもらった。「筋肉は休んでいるときにつくんです。だから毎日やらないほうがいい」。なるほど、と思った。頑張ることよりも、回復させることが大事なのか。

時間帯は、会社から帰って夕飯を食べてから2時間ほど空けた後。だいたい夜22時ごろになった。

「6回」からのスタート

12月1日、最初のトレーニングを記録した。

  • 腕立て:6回 × 3セット
  • スクワット:20回 × 3セット

腕立て6回。我ながら少ないと思った。でも、これが正直な今の自分だった。先生には「まず自分がやれる回数からスタートする」と言われていたし、見栄を張っても意味がない。6回が今の自分のスタート地点だ。

【第3週の記録】2025年12月2日〜12月8日

日付体重(kg)カロリー(kcal)タンパク質(g)脂質(g)炭水化物(g)食物繊維(g)
12/02(火)50.11,88784.638.8307.39.6
12/03(水)50.22,598104.768.2406.814.9
12/04(木)50.02,012112.655.1267.05.6
12/05(金)50.22,439111.042.3400.411.1
12/06(土)50.12,175110.536.4362.513.5
12/07(日)49.92,163103.135.1364.713.7
12/08(月)50.21,87788.025.6332.311.6
週平均50.12,164102.143.1348.711.4

📌 第2週末:50.1kg → 第3週末:50.2kg 週間変化:+0.1kg

数字の意味を読む

第2週と比べると、体重の上昇は+0.1kgとほぼ横ばいだった。

ただ、カロリーは2,129kcal→2,164kcalとわずかに増え、炭水化物は309.8g→348.7gと上がっている。タンパク質は113.8g→102.1gと少し下がった。

体重が大きく動かなかった週でも、食事の質は少しずつ変化していた。数字をつけていたから、それがわかった。記録を続ける意味を、改めて感じた週だった。

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