第2話 準備──まず、「今の自分」を知るところから始めた

増量日記

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増量を始めると決めた。でも、何から手をつければいいのかわからない。

筋トレ?食事?サプリ? 頭の中に「なんとなく」のイメージはあっても、具体的に何をすれば体重が増えるのか、私はまったく知らなかった。

先生に相談すると、こんな言葉が返ってきた。

「まず、今の自分を数字で知ろう」


体重を、毎日測ることから始めた

最初に言われたのは、毎日体重を測って記録すること。

「増やしたいなら、今の自分が何キロなのかを毎日把握することが大事。感覚じゃなくて、数字で見る」

言われてみれば当たり前のことだ。でもそれまでの私は、体重計に乗るのが習慣になっていなかった。「たぶん48kgくらい」そんな曖昧さで生きてきた。

開始日、2025年11月18日。

体重計に乗ると、48.4kgという数字が出た。

これが、私のスタートラインだった。


カロリーも、ちゃんと測ることにした

次に言われたのが、今の食事でどれくらいカロリーを摂れているかを把握すること。

「増量って、食べれば増えると思われがちだけど、実はちゃんとカロリーが足りてないことが多い。まず今の摂取量を見える化しよう」

正直、めんどくさいと思った。食べたものをいちいち記録する、なんてやったことがない。でも言われた通りにやってみると、すぐに現実がわかった。

全然食べていなかった。

1週間の平均摂取カロリーは1,872kcal。増量に必要な目標カロリーには、遠く及ばない数字だ。「お腹いっぱい食べているつもり」と「カロリーが取れている」は、まったく別のことだった。


プロテインを飲み始めた

カロリーと同じくらい重要なのが、タンパク質だと先生に教えてもらった。

「筋肉を増やすには、トレーニングだけじゃなくてタンパク質が絶対に必要。でも普通の食事だけで必要量を摂るのは、なかなか難しい」

そこで勧められたのが、プロテインだ。

「補助食品として活用して、1日のタンパク質量を安定して確保しよう」

プロテインを買ったのは、これが初めてだった。ジムに行っているマッチョな人が飲むもの、という印象がどこかにあったけれど、いざ調べてみると味の種類も豊富で、意外とハードルは低かった。


粉飴という存在を、初めて知った

もう一つ、先生から勧められたものがある。

粉飴、知ってる?」

知らなかった。

粉飴とは、食品添加物としても使われるデキストリンの一種で、甘さがほとんどなくカロリーだけをしっかり補給できるパウダーだ。

「糖質の摂りすぎを気にしながらでも、カロリーを底上げできる。プロテインに混ぜて飲むだけだから、手間もない」

実際に試してみると、味はほぼ変わらない。なのにカロリーはしっかり増やせる。こんな便利なものがあるのかと、素直に驚いた。


【第1週の記録】2025年11月18日〜24日

準備を整えた最初の7日間。すべての数字を正直に記録した。

日付体重(kg)カロリー(kcal)タンパク質(g)脂質(g)炭水化物(g)食物繊維(g)
11/18(月)48.41,66279.349.3235.313.4
11/19(火)49.11,44757.123.8259.716.4
11/20(水)49.41,90178.054.0276.114.6
11/21(木)49.22,20691.054.6349.116.1
11/22(金)49.01,90095.052.0265.39.7
11/23(土)49.41,71295.526.3280.511.7
11/24(日)48.82,278106.045.0365.111.6
週平均49.01,87286.043.6290.213.4

📌 スタート:48.4kg / 1週後:48.8kg / 週間変化:+0.4kg

体重は週のうちに49.4kgまで上がる日もあったが、最終日は48.8kgで着地。プラスではあるが、正直まだ「増えている」という実感は薄かった。

カロリーも日によってバラツキが大きい。1,447kcalの日もあれば2,278kcalの日もある。まずは毎日安定して食べることが、次の課題だとわかった。


「準備」が、最初のトレーニングだった

体重計、カロリー計算アプリ、プロテイン、粉飴。

気がつけば、それまでの自分の生活には一つもなかったものが揃い始めていた。

地味だと思うかもしれない。筋トレもまだしていない、食事も大きくは変わっていない。でも先生はこう言った。

「準備をちゃんとできる人が、ちゃんと変われる人だよ」

その言葉が、妙に刺さった。

まず、今の自分を知ること。数字を見ること。そこから全部が始まる。

第2話は、そんな静かな「始まりの前の始まり」の話だ。

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