「増量して体重は増えたのに、鏡を見ても見た目が変わらない」 「頑張ってるのに家族や周りに気づかれない」 「YouTubeの”3ヶ月で激変”みたいな動画を見て、自分には向いてないのかと落ち込む」
もしそう感じているなら、それはあなたが失敗しているからではありません。増量に取り組んだ多くの人が必ず通る道です。
私は体重48.4kgからボディメイクを始めた40代の痩せ型です。1ヶ月で3kg以上増やせたのに、まさにこの「見た目が変わらない問題」で心が折れかけました。この記事では、そのとき私を救ってくれたコーチ(先生)の言葉と考え方を、正直な体験そのままに書きます。
数字は順調。なのに、やる気が消えていった
増量を始めて1ヶ月。体重は48.4kg → 51.7kgと、3kg以上増えていました。数字だけ見れば順調そのものです。
でも、正直なところ気持ちは沈んでいました。理由はシンプルで、鏡を見ても見た目がほとんど変わっていなかったからです。
頭では「1ヶ月で劇的に変わるわけがない」とわかっています。それでも、プロテインを毎日飲んで、粉飴も買って、ゆで卵機も買って、朝と昼の食費も増えた。それだけ手間もお金もかけて、鏡に変化がない。そうなると、じわじわとやる気が削られていきます。
YouTubeの「劇的変化」がしんどかった
追い打ちをかけたのが、YouTubeでおすすめに流れてくるボディメイク動画でした。
「これをやれば3ヶ月でムキムキに!」「この方法で劇的変化!」
こういう動画を見るたびに、少し嫌な気持ちになりました。「自分には向いていないんじゃないか」——そんな考えが頭をよぎるようになっていたんです。
同じように、SNSやYouTubeの”すごい人”と自分を比べて落ち込んでいる人は、たぶんすごく多いと思います。
落ち込んだ私に、先生がくれた3つの視点
やる気が薄れかけていたタイミングで、2回目のセッションがありました。正直な気持ちを全部話したとき、返ってきた言葉が、私の見方を変えてくれました。
視点1:「変わらない」んじゃなく「まだ食べられていない」だけ
先生はこう言いました。
「目標の数値に近い食事を取れていたなら、それなりの身体になっているはず。できていないのは、食べられていないからじゃないですか?」
言われてみればその通りでした。食べたいとは思っている。でも少食で、物理的にそんなに食べられていない。つまり「体質だから変わらない」のではなく、単にまだ材料が足りていないだけ。それなら、やることはシンプルです。少しずつ食べる量を増やしていけばいい。「才能の問題」から「作業の問題」に変わった瞬間、気持ちが軽くなりました。
具体的に何から食べる量を増やせばいいかは、【増量のために最初にやった3つのこと】にまとめています。

ただ「食べたくても食べられない」こともあります。私が朝の気持ち悪さや胃もたれに対してやったことは【増量したいのに食べられない時の胃腸対処法】にまとめました。

視点2:「速い変化」は戻りやすく、怪我もしやすい
「劇的に変えたいなら、食事もトレーニングも、もっと増やす必要があります」と先生。ただ、と続きました。
「3ヶ月でムキムキになって、すぐ戻ってしまう人もいれば、怪我をしてしまう人もいます。その人に合うペースを一緒に探すことが大事なんです」
YouTubeの”激変”は、その裏でリバウンドしたり体を壊したりしている人も多い。速さには代償がある、と知って、自分の遅いペースを恥じる必要はないんだと思えました。
視点3:続けられていること自体が、一番の実績
そして、思いがけず褒められました。
「1ヶ月、食事もトレーニングもしっかり記録できていますよね。急激な変化は難しくても、行動し続けているのは間違いない。これだけ記録が取れていれば、今後必ず変化していきます」
見た目という”結果”ばかり見て落ち込んでいましたが、「1ヶ月間ちゃんと続けられた」という事実そのものが実績なんだと気づかされました。これは、やる気が薄れかけていた心にじわっと効きました。
「なぜ増量したいのか」を掘り下げたら、折れなくなった
このセッションで、先生にもう一つ聞かれたことがあります。
「なぜ増量したいんですか?増量して、どうしていきたいんですか?」
正直、困りました。「モテたい」「かっこよくなりたい」——そんなぼんやりした理由しか浮かばず、「いつまでに、何をして?」と掘り下げられると答えられない。
「曖昧な理由だと、続かないんですよ。しっかりした目標を持つほうがいい」
しばらく考えて出てきたのが、草野球のことでした。4月からシーズンが始まる。来シーズンには柵越えのホームランを打ちたい。「モテたい」よりずっとリアルで、自分の中でストンと落ちました。
見た目という他人の評価軸ではなく、自分だけの目標を持つ。 これが、その後モチベーションに波が来ても完全には折れなくなった、一番大きな理由でした。
それでも波はある。大事なのは「ゼロにしない」
正直に書くと、セッションで上がったモチベーションも、長くは続きませんでした。数字が横ばいの週は、やっぱり気持ちがしぼみます。年末年始には、トレーニングを完全にサボった日もありました。
でも、そういう自分を責めなくてよかったんです。先生の言葉はこうでした。
「完璧にやるのは難しいので、そういう時があってもしょうがない。ただ、まったくやらないのではなく、1セットだけでも、腕立てだけでも。とにかく動くことを癖にしていきましょう」
完璧じゃなくていい。でも、ゼロにはしない。 これだけでいい。モチベーションが下がる前提で「最低ラインだけは踏み外さない」と決めておくと、気持ちの波に増量そのものが飲み込まれずに済みました。
ちなみに、乱れた日でも続けられた具体的な食事は【増量中の1日の食事メニュー全公開】で紹介しています。

まとめ:見た目が変わらなくて落ち込んだときの5つの考え方
- 「変わらない」のではなく「まだ材料が足りない」だけ——体質ではなく作業の問題
- 速い変化には代償がある——リバウンドや怪我のリスク。遅いペースを恥じなくていい
- 続けられている事実そのものが実績——結果が出る前から、あなたはもう前進している
- 他人の評価軸ではなく、自分だけの目標を持つ——折れにくくなる
- 完璧じゃなくていい、でもゼロにはしない——波がある前提で最低ラインを決める
増量は、数字が増えても気持ちの成長はそう簡単にはいかない、地味な道のりです。でも、淡々と続けた人だけが、いつか鏡の中の変化に気づけます。落ち込んでいる今日も、続けているなら、あなたはちゃんと前に進んでいます。
このブログでは、48.4kgから始めた増量チャレンジを、うまくいかなかった週も、心が折れかけた日も含めて、毎週の数字つきで正直に連載しています。同じように停滞や不安と戦っている方の、心の支えになればうれしいです。
▶ 詳しい経過はこちらから:第1話 始まり──同僚の一言が、すべての始まりだった

