第18話 自分から、提案してみた

増量日記

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4回目のセッションが始まった。オンラインの画面の向こうで、先生がいつものように聞いてくれた。「この1ヶ月、どうでしたか?」

2月のことを、正直に話した。朝は食べられず、吐いてしまう日もあったこと。体重も、今までのようには伸びなかったこと。「増量は無理なんじゃないか」と思ったことも、一度や二度じゃなかったこと。

でも、と続けた。

停滞期は必ずあるという話を聞いていたこと。トレーニングが、いつの間にか生活の一部になっていたこと。そのおかげで、なんとか諦めずに、ここまで続けてこられた。

先生は、うなずきながら聞いてくれた。そして、こう言った。

「平坦な道のりだけじゃないですからね。苦労した経験は、これから続けていくうえで、間違いなく良い経験になりますよ」

そして、最後に一言。

「あきらさんらしく、続けていきましょう!」

——あきらさんらしく。その言葉が、なんだか嬉しかった。誰かと同じようにやらなくていい。自分のペースでいい。そう言ってもらえた気がした。

そして今回は、少しだけ、いつもと違うことがあった。

今後の食事について、先生に言われる前に、自分から提案してみたのだ。

これまでは、先生にメニューを出してもらって、その通りにやってきた。でも今回は、自分なりに考えた案があった。

考えていたのは、あの、吐いてしまった週のことだった。食べられないなら、どうすれば少しでもカロリーを入れられるか。通勤の電車のなかで、スマホにメモを取っていた。

「朝食が食べられないことで悩んでいても、前に進まないと思うんです。だから食事は、”食べられる時に食べる”を目標にしたいです。ただ、まったく食べない日は、作らないようにします」

考え方は、シンプルだった。固形物が苦手なら、飲み物で稼ぐ。朝のコーヒーには粉飴を溶かし、1日に何度か、プロテインを挟む。要は、飲み物のカロリーを、1日じゅうに散らしていく作戦だ。それで、合計だいたい2,100kcalを目指す。

前回気づいた「食べられないなら、飲み物で補う」を、そのまま1日の設計図にしてみた。(具体的なメニューは、この記事の最後にまとめておきます)

先生は、こう言ってくれた。

「”食べない日を無くす”というのは、すごくいいと思います」

一旦、このメニューでやっていくことを、了承してもらえた。

「この3ヶ月であきらさんのペースを見つけられたのは、続けてきたからこそですよ。これからも、やりながら、やりやすいメニューを見つけていきましょう」

自分で考えて、自分で決めて、それを認めてもらう。今までとは、少し違う手応えがあった。

この週のデータはこちら。

日付体重(kg)カロリー(kcal)タンパク質(g)脂質(g)炭水化物(g)食物繊維(g)
2/2352.61,72797.423.3280.58.6
2/2452.72,10594.465.0294.612.4
2/2552.81,783106.639.0261.69.6
2/2652.32,022105.732.1330.24.5
2/2752.41,847111.828.7297.84.2
2/2852.92,27999.941.0376.212.4
3/152.71,87095.237.0298.86.8
週平均52.61,948101.638.0305.78.4

先週末:52.6kg → 今週末:52.7kg(+0.1kg)

まだ大きくは動かない。でも、言われた通りにやる1ヶ月から、自分で決めてやる1ヶ月へ。潮目が、少しだけ変わった気がした。

具体的に提案したメニューは、こちら。

【この回のメニューまとめ】あきらの1日の食事プラン(約2,100kcal)

朝(出勤前) 次のどれかを食べる。

  • パン(マフィン)にハム + ホットコーヒー200ml(粉飴20g)…… 約240kcal
  • 卵かけご飯(お米130g)+ ホットコーヒー200ml(粉飴20g)…… 約330kcal
  • 食欲がない日は、セブンプレミアムの6種ミックスナッツ1袋 + ホットコーヒー200ml(粉飴20g)…… 約260kcal

そのうえで、プロテイン1食分+粉飴40g(約270kcal)も飲んでから家を出る。

  • おにぎり + プロテイン20g(ザバス ミルクチョコ味 200ml)…… 約350kcal

  • これまで通り。食べられそうなら、ご飯をおかわりする …… 約700kcal

お風呂の20分前

  • プロテイン1食分+粉飴40g …… 約270kcal

仕事中のドリンク

  • 午後の紅茶 ミルクティー500ml …… 約175kcal

でも、その日のセッションは、それで終わらなかった。

食事の話が一段落すると、先生が次に切り出したのは、トレーニングの話だった。

(第19話へ続く)

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